「大きな車は速度が上がれば上がるほど空気抵抗が増えて燃費が落ちる!」 とはよく聞きますが、実際にどれくらい変わるのでしょうか? 今回は実際のデータを基に、速度ごとの燃費の変化を調査しました!
今回検証する車両はこちら!
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40系アルファードHEV(ハイブリッド) 2WD Zグレード
タイヤ ミシュラン x-ice snow 225/65R17
(画像のは20インチです、すいません)
この記事はこんな人におすすめ!
- 速度別の燃費データを参考にしたい方
- 長距離運転時に最適な巡航速度を知りたい方
- 高速道路を使う際に燃費を少しでも良くしたい方
※今回のデータは、実際の走行条件に基づくものですが、 前方車両の影響や渋滞などにより若干の変動があります。あくまで参考程度にご覧ください。
実験データ
今回計測したのは、以下の3つの速度設定です。
設定速度 | 平均燃費(km/L) | 平均速度(km/h) | 実走行距離(km) | 備考 |
---|---|---|---|---|
95 km/h | 18.2 km/L | 88.4 km/h | 415 km | 夜中ほぼ車なし |
105 km/h | 17.6 km/L | 68.6 km/h | 830 km | 日中渋滞、加減速多め |
120 km/h | 14.5 km/L | 100.4 km/h | 180 km | 日中ほぼ車なし |
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えっ?105km/h設定燃費よくない???
このデータから見えてくることを記述していきます
燃費が悪化する原因は?
燃費に影響を与える要因はいくつかありますが、特に以下の3つが大きな影響を及ぼします。
1. 空気抵抗の増加
速度が上がると、車にかかる空気抵抗は速度の二乗に比例して増加します。 つまり、速度を1.2倍(例えば100km/h → 120km/h)にすると、 空気抵抗は1.44倍(1.2 × 1.2)になり、それに伴って燃費が悪化するのです。
2. エンジンの負荷増加
高速域ではエンジンの回転数も上がり、それに伴って燃料消費量も増えます。 特にハイブリッド車の場合、エンジンが効率的に作動する速度域が限られているため、 高すぎる速度では逆に燃費が悪化することがあります。
3. 交通状況の影響
意外にも、渋滞があった105km/h設定が比較的良い燃費を記録しました。 これは前方車両の後ろにつくことで、ドラフティング(風除け効果)が発生し、 空気抵抗が軽減された可能性が考えられます。
また、感じただけかもしれませんが、加速時にモーターが結構アシストしていた印象です。
エンジン回転数を抑えつつ、モーターがアシストして加速していたと考えると、渋滞や加減速が多かったのに燃費が良かったのも納得です。
長距離運転時に燃費を良くするコツ
では、長距離運転の際に燃費を良くするにはどうすればよいのでしょうか? 以下のポイントを押さえると、無駄な燃費の悪化を防ぐことができます。
1. 最適な巡航速度を見つける
今回のデータからもわかるように、 速度が上がるほど燃費は悪化しやすい傾向があります。 そのため、
- 100km/h前後の巡航が最もバランスが良い
- 120km/hを超えると一気に燃費が落ちる ことを意識して運転すると良いでしょう。
2. 無駄な加減速を減らす
一定速度を保つことが燃費向上の鍵です。 特に高速道路では、不要な追い越しや急加速を控えることで燃費を向上できます。
3. タイヤの空気圧を適正に保つ
空気圧が低いと、タイヤの転がり抵抗が増えて燃費が悪化します。 長距離運転前には、適正な空気圧をチェックしましょう。
4. 荷物を減らす
車に積んでいる荷物の重量が増えると、それだけエンジンの負荷も増加します。 不要な荷物を減らし、できるだけ軽量化することで燃費の向上が期待できます。
まとめ
今回の検証から、以下のことがわかりました。
- 空気抵抗は速度の二乗に比例して増えるため、高速域では燃費が悪化しやすい
- 前方車両の影響(風除け効果)が燃費に好影響を与える場合もある
- 100km/h前後が最もバランスの良い燃費を記録する傾向がある
- 燃費を良くするためには、無駄な加減速を避けることが重要
特に長距離運転をする方にとって、適切な巡航速度を意識することが 燃費を良くする上で非常に大切だということがわかります。
次回のドライブの参考にしてみてください!